CFD取引とは?FXとの違いやCFD取引のメリット・デメリットを解説

CFD取引とは?FXとの違いやCFD取引のメリット・デメリットを解説

CFDとは”Contract For Difference”の略で、日本語では「差金決済取引」と言います。仕組みはFXと同じように、取引の結果生じた損益の受け渡しを口座内で行う取引となっています。CFD取引でできることは実に幅広く、「FXしかやったことが無い!」という方は大きなトレードチャンスを逃しているかもしれません。

ここではCFD取引の特徴やFXとの違いを説明しながら、CFD取引ののメリット・デメリットについても解説します。

CFDとFXとの違い

FXもCFDと同じく、トレードをして発生した損益の受け渡しを口座内で行う「差金決済取引」です。では何が違うのでしょうか?

実はFXとCFDでは取り扱う商品が違います。FXは外貨のみで差金決済取引を行うのに対して、CFDは外貨・株式指数・商品(金や原油、天然ガスなど)など豊富な取り扱い対象で差金決済取引を行う事をCFD取引と言います。

FXCFD
外貨のみ外貨・株式指数・商品(金や原油、天然ガスなど)

原油や天然ガスなどの商品は、ボラティリティ(値動きの幅)が大きい商品として知られており、FXでは味わえないダイナミックなトレードが期待できます。狙いと逆に動くと大きな損失となりますが、利益となった場合も大きな利益をあげる事ができる為、チマチマやるのが性に合わない方は一度チャートを確認してみてください。

CFD取引のメリット

CFD取引のメリットは主に4つあります。

  • 豊富な投資対象
  • レバレッジをかけられる
  • 他のトレードのリスクヘッジになる
  • 配当を受け取れる場合がある

それでは順番に見ていきましょう。

豊富な投資対象

まずはやはりその投資対象の豊富さが特徴です。原油や天然ガス、金(ゴールド)などの商品や、各国の株価指数など、その種類はFX取引と比較しても遜色ありません。自分の得意な銘柄(商品)を見つけてトレードすることもできますし、ボラティリティ(値動きの幅)が広い商品に狙いを定める事もできます。

ボラティリティ(値動きの幅)が広く、特に人気の高い商品は「金(ゴールド)」や「天然ガス」です。FX取引ではあまり見られない値動きをすることも多々ありますので、一度のトレードで大きく稼ぐことも決して不可能ではありません。

レバレッジをかけられる

CFD取引は、FX取引と同様にレバレッジをかけてトレードをする事ができます。業者や商品によってはレバレッジ制限がかけられる事もありますが、レバレッジのおかげで少額の資金でもCFD取引を行う事ができます。

もちろんレバレッジをかけすぎると、想定の逆にチャートが動いた場合損失も大きくなりますので注意が必要です。ただし想定通りにチャートが動いた時は同じように大きな利益をあげることができるでしょう。

また、FX取引と同様に売り注文からでもエントリーをすることができます。買い注文しかできない現物取引と比べるとエントリーのチャンスが増えますので、トレードの機会も失わずに済みます。

他のトレードのリスクヘッジになる

例えば原油(WTI)という商品はアメリカで取引される為、原油価格が上がるとドルも上がる傾向にあります。そのような相関性は多くの商品で見られ、FX取引とCFD取引で両建て(買いと売り、それぞれのポジションを持つこと)することでリスクを分散することができます。

もちろん単純な相関関係ではないのでチャートを注視する必要はありますが、様々な商品の値動きをチェックすることでトレードの幅は確実に広がります。これまでFX取引しかしてこなかった方は、是非CFD取引の他の商品にも目を向けてみると意外な発見があるかもしれません。

配当を受け取れる場合がある

株式を保持しているとその企業が得た利益を株主に還元してくれる配当(インカムゲイン)が得られます。同じように、株価指数のCFD取引では「買いポジションを保持している場合に限り」、配当が受け取れる可能性があります。単純な差益(キャピタルゲイン)だけではなく、配当まで貰えるのはかなりお得です。

ただし、逆に売りポジションを保持している場合は、「配当相当の額を支払う必要がある」ため注意する必要があります。株価指数や債権を保有する場合は、株式を保有しているのと同じ感覚でトレードをしましょう。

CFD取引のデメリット

CFD取引のデメリットは主に2つあります。

  • レバレッジをかけると損失が膨らむ可能性がある
  • 追証(おいしょう)が発生する可能性がある

それでは順番に見ていきましょう。

レバレッジをかけると損失が膨らむ可能性がある

これはFX取引でも同じですが、レバレッジを掛けられるCFD取引では高いレバレッジをかけて大きなロットを保持すると、損失も大きくなります。

CFD取引では投資対象が豊富にあるため、選択する商品によってボラティリティ(値動きの幅)が広いものもあります。そのような商品では思わぬ値動きを見せる事も多々あり、場合によっては損失が膨らむ可能性があります。

まずは低いレバレッジで、少ないロットでその商品の値動きの特徴を掴みながらトレードしていくことをおすすめします。

追証(おいしょう)が発生する可能性がある

CFD取引で損失が膨らみ、証拠金がマイナスになってしまった場合、業者にもよりますがマイナス分を補填するための入金、つまり追証(おいしょう)が請求される可能性があります。

海外FXの多くの業者ではゼロカットシステムにより追証の発生はありませんが、念のため業者の追証があるのか無いのかは事前に確認しておきましょう。

まとめ

CFD取引では投資対象として非常に多くの商品があり、外貨のみで取引を行うFX取引と比較してもかなり魅力的に映ります。特に値動きの激しい天然ガスや金(ゴールド)などは一攫千金を夢見るトレーダーにも特に人気で、大きな利益を得る可能性があります。もちろん逆に大きな損失となる可能性もありますので、FX取引と同様にチャート分析をし、適切な資金管理を行いながらトレードをしていきましょう。

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