FXにおける取引コストとは?取引手数料とスプレッドの違いについて解説

FXにおける取引コストとは?取引手数料とスプレッドの違いについて解説

FXにおける取引コストとは何か?それはズバリ「スプレッド」と「取引手数料」です。トレードをする上で必ず必要になる取引コストはトレードを重ねれば当然増えていくもので、「塵も積もれば山となる」ではありませんがトレードを続けるほど大きなものになっていきます。

ここではFXにおける取引コスト、「スプレッド」と「取引手数料」の違いを解説していきます。取引コストを知ることで業者を選択する際の判断基準になりますので是非チェックしてみて下さい。

FXのスプレッドとは?

スプレッドとは、買値と売値の差を言います。スプレッドが狭い(買値と売値の差が小さい)場合、利益を上げやすくなり、スプレッドが広い(買値と売値の差が大きい)場合、利益を上げにくい状態になります。

ただ、スプレッドと言っても業者の公式サイトを見ていると、様々な表記があります。主に以下のような種類がありますので覚えておきましょう。

  • 最小スプレッド
  • 最大スプレッド
  • 平均スプレッド
  • リアルタイムスプレッド

それぞれを詳しく見ていきましょう。

最小スプレッド

最小スプレッドとは、その期間中に最も小さく(狭く)表示されたスプレッドのことです。最小スプレッドの数値が”0″や”0.1pips”など、小さければ小さいほどコストは安くなります。

ただし、業者によっては最小スプレッドをアピールしていることも多く、見せていない最大スプレッドが大きくなっている可能性もありますので注意が必要です。

最大スプレッド

最大スプレッドとは、その期間中に最も大きく(広く)表示されたスプレッドのことです。最大スプレッドの数値が”1.5pips”や”30.2pips”など、大きければ大きいほどコストは高くなります。

最大スプレッドは業者にとってはあまり見せたくない部分です。逆に最大スプレッドも表示している業者は信頼に値すると言えます。

平均スプレッド

平均スプレッドとは、その期間中の平均的なスプレッドの値です。およそ24時間の平均を平均スプレッドとして表示しており、トレーダーはこの値が一番現実的で、わかり易い判断基準となります。

多くの業者で平均スプレッドが確認できると思いますので、業者を選択する際にはよく比較してみましょう。

リアルタイムスプレッド

リアルタイムスプレッドとは、実際にトレードをする際にコストとなる現在時点でのスプレッドの値です。

リアルタイムスプレッドを確認して、平均スプレッドとの差があまりない状態でトレードをするのが安定して利益を得る秘訣です。

リアルタイムスプレッドは、値動きの変動に合わせてスプレッドの値も変わります。政治的要因や重要な経済指標の発表時など、レートが激しく動く時はスプレッドも大きく(広く)なる傾向にありますので注意が必要です。そういった局面ではトレードをしない、というのもひとつの選択として有効です。

スプレッドとは常に変動するもの

一部業者の一部口座においてはスプレッドが固定されているものもありますが、基本的に多くの業者では変動スプレッドを採用しています。変動スプレッド制では、通貨ペアや取引量、時間帯などにより刻々と変化していきます。

業者が公開している平均スプレッドとリアルタイムのスプレッドが大きく異る場合は思わぬ損失を招く恐れがありますので、落ち着いてトレードを見送ることをおすすめします。特に重要な経済指標発表時や政治的要因でレートが激しく動く時にはスプレッドも比例するように大きく(広く)なりがちですので注意が必要です。

また、トレードをする時間帯によってもスプレッドは変わってきますので予め把握しておきましょう。

FXの取引手数料とは?

取引手数料とは、トレードをする際に業者に支払う手数料です。

業者によって、また口座によって手数料のある・なしが変わりますが、手数料がある口座ではスプレッドが他より限界まで低くなっていることが多いです。スプレッドが狭い代わりに手数料を支払う為、「手数料もスプレッドと同じでは?」と疑問に思う方もいるかと思いますが、厳密に言えばスプレッドとは別の、【取引をする際に必要な手数料】ということになります。

手数料が発生しないがスプレッドが広めの口座、手数料は発生するがスプレッドが狭めの口座、という2パターンが多く見られますが、当然「スプレッドは狭めで、かつ少しの手数料しか発生しない口座」が人気で、特に数秒~数分でトレードを繰り返すスキャルピングを行うトレーダーにそうした口座が人気です。

取引コストを抑えたい場合は、スプレッドはもちろん、取引手数料も少ない業者を選択することをおすすめします。

まとめ

FXではトレードをする度に「スプレッド」や「取引手数料」がかかります。スプレッドの広さ・狭さは業者によって異なり、取引手数料の高さ・安さも業者によって異なりますので是非比較してみて下さい。口座によっては取引手数料が必要なものや、取引手数料が必要でないものがありますが、スプレッドと取引手数料、どちらも取引コストになりますので、総合的に判断することが必要になります。

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