
デイトレードとは、数分~数時間でエントリーから決済を終え、その日のうちに全てのトレードを完結させるトレードスタイルの事です。そのような取引をする方をデイトレーダーと呼び、低リスクでありながら利益もしっかりと取れるスタイルから、世界中でデイトレーダーが増殖しています。
ここではFXにおけるデイトレードのメリット・デメリットを伝えると同時に、デイトレードを成功に導くポイントやコツをお伝えします。
他のトレードスタイルとの違い
デイトレードと他のトレードスタイルはどのような違いがあるのでしょうか。下記はトレードスタイルの比較表です。
スタイル | トレード期間 |
---|---|
スキャルピング | 数秒~数分 |
デイトレード | 数分~数時間 |
スイングトレード | 数時間~数日 |
長期トレード | 数日~数週間以上 |
スタイルにおけるトレード期間は明確に定義されているわけではありませんが、デイトレードはおよそ「数分~数時間」で売買を行う、短期売買がメインとなるトレードスタイルです。
ただ、仮に数秒で売買をしてスキャルピング気味になったとしても、その日のうちに取引を終わらせているのでそれもデイトレードと言えます。とにかく”ポジションを翌日に持ち越さない”こと、これがデイトレードの基本です。
デイトレードのメリット

まずはデイトレ―ドはどのようなメリットがあるのか、細かく見ていきます。
コツコツドカンになりにくい
デイトレードでは数分~数時間で取引を終える為、初心者がやってしまいがちなコツコツドカンが起きるリスクを減らすことができます。コツコツ稼いだ利益が睡眠中のレート騰落で吹き飛んでしまい、「朝起きたらとんでもない損失が出ていた!」などの失敗はありません。
拘束時間が比較的少ない
数秒~数分で売買を行うスキャルピングではチャートから一瞬も目が離せませんが、デイトレードでは数分~数時間で売買を行うため比較的余裕があります。副業でFXをしている方でも、仕事の合間や、家事の合間に気軽にトレードをする事ができます。
また、多くの業者では取引ツールとしてスマホにも対応しており、ネットが繋がればいつでもどこでもスマホで取引ができますので、外出先であっても臨機応変に対応が可能です。
資金効率が良い
デイトレードでは数分~数時間のトレードを一日に数回行います。スイングトレードや長期トレードなどでは含み損を抱えていると資金移動ができません。
デイトレードであれば保有しているポジションが証拠金維持率を圧迫しにくい利点があり、含み益となっていればピラミッティング手法でさらにポジションを保有し利益を伸ばしていく、なんて事も可能になります。短時間でどんどんと資金を回していくため、資金効率が良くなるのです。
スワップポイントを気にしなくて良い
スワップポイントとは、通貨ペア同士の金利差分で、ポジションを保有したまま日を跨ぐとスワップポイントが発生します。利益となるスワップポイントであれば金利差分を毎日受け取れますが、マイナススワップになると逆に金利差分を支払う必要があります。
デイトレードは基本的にポジションは翌日に持ち越さない為、そのようなスワップポイントの計算をする必要がありません。
デイトレードのデメリット

デイトレードはメリットもあればデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのか詳しく見ていきます。
ローリスク・ローリターン
デイトレードは数分~数時間の短期売買になりますので、1回の取引で大きな利益は期待できません。とはいえ数秒~数分で売買を行うスキャルピングと比較すれば利益は大きくなるでしょう。
1回の取引で大きな利益を獲得したい方は、スイングトレードや長期トレードがおすすめです。
取引コストが高くなる
長期トレードやスイングトレードに比べ、1日の間に数回売買を行うデイトレードは、トレードの度に取引コストがかかります。取引コストとはつまり買値と売値の差、スプレッドです。
デイトレードスタイルで取引をしたい方は、できるだけスプレッドが狭い業者を選択することをおすすめします。”塵も積もれば山となる”というように、毎回かかるコストは長い目で見ると大きなものになります。
チャートを小まめにチェックする必要がある
デイトレードでは1日の中で何度も売買を行います。チャート分析はもちろん、エントリーのタイミングを伺ったり、ポジション保持中の値動きを確認したり、決済のタイミングを伺ったりと、結構小まめに確認しなければなりません。
2~3時間に1回程度チャートを確認することをおすすめしますが、そうした時間がない方は注文方法を工夫し、損切りライン・利確ラインを予め設定しておき、急な値動きに対応できるよう対策をしておきましょう。
ただ本音を言うと、損切りはともかく利確ラインはあまり決めたくありません。利益は伸ばせるだけ伸ばした方がいいため、自動的に利確をすると結果的にチキン利食いになり、負けやすくなります。リスク・リワードにある程度余裕を持たせて利確ラインを設定すると良いかもしれません。
まとめ
デイトレードは副業でFXを行っている方でも比較的簡単に利益を上げやすいトレードスタイルです。仕事の合間や家事の合間にチャートチェックし、短時間で売買を繰り返していき利益を積み上げていきます。
日を跨がないので安心して眠ることができますし、スワップポイントなどの余計な事を考える必要もありません。値動きだけを注視してトレードを続ける事で経験値がたまりメンタルも上昇していくはずです。