
FX関連でよく使われる言葉を分かりやすく簡潔に解説しています。
あ行
イールド
イールド(yield)とは…利回りのこと。同種債権の利回りを期間の短い順に左から右へと並べ、最終利回りに対応する点を繋いだ曲線をイールドカーブ(利回り曲線)と呼ぶ。通常、期間が長いほど利回りが高くなる為曲線は右肩上がりになるが、短期間の債権利回りが長期間の債権利回りを上回ると右肩下がりとなる為、これを「逆イールド」と呼ぶ。
インターバンク市場
インターバンク市場とは…銀行や大手証券会社など、限られた金融機関のみが参加可能な市場のこと。トレーダーはFX業者を通じてこの市場に参加させてもらっている。
エントリー
エントリーとは…買い(ロング)注文や売り(ショート)注文の新規注文を出すこと。
オーバーナイト
オーバーナイトとは…ポジションを保持したまま翌日に持ち越すこと。スワップポイントはオーバーナイト時に発生する。
か行
コモディティ
コモディティ(Commodity)とは…商品先物市場で取引されている原油や天然ガスなどのエネルギー、金や銀などの貴金属、とうもろこしや大豆といった商品に投資をすること。
さ行
証拠金
証拠金とは…取引口座に入金する現金のこと。FXでは証拠金を担保にレバレッジをかけた取引が可能。
ショート
ショートとは…売りポジションを保有する事。値下がりすれば利益となる。
スプレッド
スプレッドとは…取引を行う際の買値と売値の差のこと。スプレッドが狭い方が取引コストが小さく、スプレッドが広い方が取引コストが大きくなる。
スリッページ
スリッページとは…発注時のレートと実際に約定したレートとの間に発生するズレの事。レートが乱高下する値動きが激しい時ほど発生しやすくなる。スリッページを防ぐには指値注文・MT4の設定で許容量を設定する、などが有効。ただ一番有効な事は相場が荒れている時は取引をしないことである。
スワップ
スワップとは…2通貨間の金利差のこと。高金利の通貨を買い、低金利の通貨を売ると差し引きで金利差に応じた額が受け取れる。逆に高金利の通貨を売り、低金利の通貨を買うと差し引きで金利差に応じた額を支払うことになる。
損切り
損切りとは…評価損を確定させる決済取引のこと。これ以上損失が拡大しないよう早めに決済することが多い。
た行
な行
は行
pips(ピップス)
pipsとは…”Percentage in Point”の略の複数形で、FXにおける共通単位のこと。異なる通貨ペアでもPipsを用いる事で変動幅を表すことができる。1 pipがいくらかはFX業者および通貨ペアによって異なる為、予め確認しておくこと。
ブローカー
ブローカーとは…FXの取引業者のこと。買い手と売り手を取り次いで取引を成立させ、手数料を徴収する。
ポジション
ポジションとは…新規注文が約定され、保有している建玉(たてぎょく)のこと。買い建玉をロングポジション、売り建玉をショートポジションと呼ぶ。
ボーナス
ボーナスとは…海外FX業者に多く見られる特典サービスのこと。口座登録ボーナスや入金ボーナス、キャッシュバックボーナスなどがあり、実際に入金した額にボーナス分を合わせた合計額で取引ができる。
ボラティリティ
ボラティリティとは…為替レートの値動き幅のこと。値動きの幅が大きい商品を「〇〇はボラが大きいから気をつけろ」などというように使われる。
ま行
や行
ら行
利食い
利食いとは…評価益を確定させる決済取引のこと。これ以上利益が縮小しないよう早めに決済することが多い。
リクオート
リクオートとは…再約定の事。注文した時の価格で約定されず、FX業者から希望額と同等か、それよりも低い金額を提示される事が多い。リクオートを防ぐには指値注文などが有効。
リセッション
リセッションとは…景気後退局面のこと。景気の良い状態から悪い状態へと変わる局面をさして言われる。
両建て
両建てとは…同じ通貨のロング(買い)ポジションとショート(売り)ポジションを保有すること。FX業者によっては異なる口座間での両建てが禁止とされていることもある為、予め確認が必要。
ロールオーバー
ロールオーバーとは…未決済をポジションを翌日に持ち越すこと。スワップポイントはロールオーバーの際に発生する。
ロスカット
ロスカットとは…損切りの事。
ロング
ロングとは…買いポジションを保有する事。値上がりすれば利益となる。
わ行
英字
Ask(アスク)
Askとは…買う場合の価格のこと。売る場合の価格はBid(ビッド)と呼ぶ。
Bid(ビッド)
Bidとは…売る場合の価格のこと。買う場合の価格はAsk(アスク)と呼ぶ。
CFD
CFDとは…”Contract for Difference”の略で、差金決済取引の事。差金決済取引は現物での受け渡しをせず、売買によって発生した金額の差で決済をする取引のこと。FXも広義の意味で含まれる。
DD(ディーディー)方式
DD方式とは…”Dealing Desk”の略で、トレーダーとFX業者が1対1で取引を行う方式のこと。スプレッドが狭い傾向にあるが有利なタイミングでの取引が約定できないこともある。
EA
EAとは…”Expert Adviser”の略で、自動売買システムの事。MT4などの取引ツールにインストールして利用することでルールに基づいた自動取引(エントリーから決済まで)を自動で行ってくれる。
ECN(イーシーエヌ)方式
ECN方式とは…NDD方式のひとつ。”Electronic Communications Network”の略で、トレーダーの注文が直接市場に流される方式。一切業者を経由しない為、DD方式はもちろん、NDD方式のSTP方式と比べて最も透明性が高い。
FX(エフエックス)
FX(エフエックス)とは…”外国為替取引(Foreign Exchange)”のこと。最近では証拠金で取引を行う”外国為替証拠金取引”を指して呼ぶことが多い。
IFD(イフダン)注文
IFD注文とは…新規注文と決済注文を同時に出せる注文方法のこと。「〇〇になったら新規で注文、その後〇〇になったら決済」というように予め注文から決済までを指定することが出来る。
IFO(アイエフオー)注文
IFO注文とは…IFD注文とOCO注文を合わせた注文方法のこと。指値や逆指値で新規注文を発注し、それが約定した際、「〇〇まで上がったら利食い」という決済注文と、「〇〇まで下がったら損切り」という決済注文を同時に出せる。
Loss Cut(ロス・カット)
Loss Cutとは…損切りをして損失を確定させること。
NDD(ノンディーディー)方式
NDD方式とは…”None Dealing Desk”の略で、トレーダーの注文を直接インターバンク市場へ流して取引を行う方式のこと。スプレッドが広い傾向にあるが約定率が高く、透明性のある取引が行える。
OCO(オーシーオー)注文
OCO注文とは…”One Cancels Others”の略で、2種類の注文を出しておき片方が成立したらもう片方が自動的にキャンセルされる注文方法のこと。「〇〇まで上がったら利食い」「〇〇まで下がったら損切り」というように2種類の注文を予め出すことが出来る。
STP(エスティーピー)方式
STP方式とは…NDD方式のひとつ。”Straight Through Processing”の略で、トレーダーの注文が一旦業者を経由して市場に流される方式。業者を経由するとはいえ機械的に処理されている為、DD方式と比べると透明性は高い。
Take Profit(テイク・プロフィット)
Take Profitとは…利食いをして利益を確定させること。