
副業でFXをしているサラリーマンの方で、早朝や昼間など、仕事の合間に売買を繰り返し気がついたら大きな損失が出ていた、なんてことはありませんか?取引をする際にルールを決めるのが大切なように、トレードのタイミングもある程度絞るだけで相場を理解しやすく、利益が上げやすくなります。
ここでは副業でFXをしている方におすすめしたい、「ニューヨーク時間」のトレードについて詳しく解説していきます。相場の特徴や取引時の注意点などもお伝えしますので是非チェックしてみて下さい。
ニューヨーク時間とは

FXにおける「ニューヨーク時間」とは、アメリカにあるニューヨーク市場が開く【日本時間21時~翌6時】の事です。夏時間と冬時間で市場が開くタイミングが異なりますので予め知っておきましょう。
国 | 夏時間(3月~10月) | 冬時間(11月~2月) |
---|---|---|
![]() ニューヨーク | 21時~6時 | 22時~7時 |
副業でFXをする方におすすめな理由は、ニューヨーク時間が始まる時間です。夏時間なら日本時間で21時から、冬時間なら日本時間で22時からと、昼間の仕事が終わりお風呂や食事を済ませ、一段落ついたタイミングでトレードができるためです。
ちなみにその他世界の市場の取引可能な時間は以下のとおりです。
国 | 夏時間(3月~10月) | 冬時間(11月~2月) |
---|---|---|
![]() ウェリントン | 5時~15時 | 6時~16時 |
![]() シドニー | 6時~16時 | 7時~17時 |
![]() 東京 | 8時~16時 | 9時~17時 |
![]() ロンドン | 16時~2時 | 17時~3時 |
その他市場を見てみると、ウェリントンやシドニーなど、「仕事前にできるんじゃない?」と思う方もいるかと思います。確かに仕事が始まる前の空き時間でトレードができるタイミングではありますが、日本時間で早朝となる時間帯でのトレードはおすすめできません。
その理由は、早朝はトレードを行うトレーダーが少なく、取引の流通量が少なくなります。すると買値と売値のスプレッドが広がりやすくなり取引コストが高くなります。取引コストが高くなると利益に転じるまで時間がかかり、利益を出しにくくなってしまうからです。
ニューヨーク時間がおすすめな理由

では何故ニューヨーク時間がおすすめなのか、3つの視点から見ていきたいと思います。
- 取引量が多く値動きが活発になる
- スプレッドが狭い
- トレンド変換が起こりやすい
それぞれを詳しく見ていきましょう。
取引量が多く値動きが活発になる
ニューヨーク時間の前半(開始から2~3時間)は本土アメリカのニューヨークでは午前中になります。この時間は欧州勢や中東などの他の市場も開いており、世界中のトレーダーが参加するため取引が一気に活発になります。副業でFXを行う方がトレードを行うなら、このニューヨーク時間の前半、特に開場後2~3時間がおすすめです。
ニューヨーク時間の後半(開始から5~6時間以降)は他の市場も締まり、取引を終了するトレーダーが増えるため、値動きは落ち着きます。この時間にトレードをしても値動きが少なくあまりメリットがありません。はやりニューヨーク市場が開いた直後の2~3時間が狙い目です。
ただし、日本時間の23時(冬は24時)に「ニューヨーク・オプションカット」が行われますので覚えておきましょう。ニューヨーク・オプションカットは、通貨オプションの権利を行使できる最終的な締切時間のことですが、これが行われると値動きが大きく動く傾向にあるため注意して下さい。
スプレッドが狭い
世界中のトレーダーが参加し取引量が増えるニューヨーク時間はスプレッドが狭くなる傾向にあります。取引コストを安く抑えられるため、短時間で何度も売買を繰り返すスキャルピングなどのトレードスタイルの方でも安心です。
ただし、ニューヨーク時間で注意しなければならないのが、様々な「経済指標の発表」です。経済指標の発表時は相場が荒れやすく、スプレッドが大きく広がる事もありますので十分に注意して下さい。ニューヨーク時間にトレードをする場合は事前にイベントの有無・時間などを把握しておきましょう。
トレンド変換が起こりやすい
経済指標の発表などがあった場合、世界中のトレーダーが参加しているニューヨーク時間に大きく値が動き、トレンドが発生することがあります。それまでのトレンドとは打って変わって反転する場合も多々あるため、上手くトレンドに乗ることができれば大きな利益を得ることも可能です。
ニューヨーク時間に発表される経済指標は世界中のトレーダーが注目しており、まさに一大イベントと言っても過言ではありません。相場が荒れやすい傾向にもあるため、経済指標発表時はあえてポジションを持たず、その後の値動きに合わせてトレンドに乗る方が賢明です。
まとめ
副業でFXをする方にはニューヨーク時間のトレードがおすすめです。取引量が増えスプレッドも狭くなる傾向にある為、優位性の高いトレードが期待できます。しかしその一方で経済指標の発表など、世界中のトレーダーが参加するだけに相場が荒れる可能性もあります。ニューヨーク時間にトレードをする場合はあらかじめそういったイベントの有無を把握しておきましょう。