
東京市場とは、日本時間の朝8時から16時まで(冬時間は9時から17時まで)開かれてる、「東京外国為替市場」の略です。主に日本や中国、オーストラリアやシンガポールなど、アジア・オセアニア地域のトレーダーが多いのが特徴です。
ここではFXの「東京市場」で稼ぐ為に必要な知識と、相場の特徴や取引時の注意点などもお伝えしますので是非チェックしてみて下さい。
東京時間とは

FXにおける「東京時間」とは、日本にある東京市場が開く【日本時間8時~16時】の事です。夏時間と冬時間で市場が開くタイミングが異なりますので予め知っておきましょう。
国 | 夏時間(3月~10月) | 冬時間(11月~2月) |
---|---|---|
![]() 東京 | 8時~16時 | 9時~17時 |
ちなみにその他世界の市場の取引可能な時間は以下のとおりです。
国 | 夏時間(3月~10月) | 冬時間(11月~2月) |
---|---|---|
![]() ウェリントン | 5時~15時 | 6時~16時 |
![]() シドニー | 6時~16時 | 7時~17時 |
![]() ロンドン | 16時~2時 | 17時~3時 |
![]() ニューヨーク | 21時~6時 | 22時~7時 |
その他市場を見てみると、ウェリントンやシドニーは東京市場よりも早くオープンし、ロンドンやニューヨークは東京市場よりも遅く開場します。どの市場も開場して1~2時間は値動きが活発になる時間帯ですので覚えておきましょう。
ただし、あまり早朝にトレードをするのはおすすめしません。早朝はトレードを行うトレーダーが少なく、取引の流通量が少なくなります。すると買値と売値のスプレッドが広がりやすくなり取引コストが高くなります。取引コストが高くなると利益に転じるまで時間がかかり、利益を出しにくくなってしまうからです。
東京市場の特徴

それでは東京市場の特徴を大きく3つに分けて見ていきたいと思います。
- 仲値が決まる時間に注意
- ゴトウビ(5と0が付く日)に注意
- 他国の経済指標に注意
それぞれを詳しく見ていきましょう。
仲値が決まる時間に注意
東京市場は市場の開始と共にアジア・オセアニアのトレーダーが中心となり取引が活発になります。ここでトレードをするのも良いですが、予め知っておかないといけないことがあります。
それは、【9時55分】にその日の基準レートとなる「仲値」が決まるということです。
「仲値」とは、金融機関が外国為替取引をする際に基準となるレートのことで、TTM(“Telegraphic Transfer Middle Rate”)とも言われます。金融機関は毎日9時55分の為替レートを参考にし、基準となる仲値を決めるのです。
そのため、10時に向けて機関投資家などが活発に取引を行い相場が活発になる事があります。そうした動きも、10時が過ぎて仲値が決まると徐々に落ち着いていきます。
東京市場で稼ぐには、市場の開場から仲値が決まるまでが大きなポイントになります。仲値に向けて上げたい勢と下げたい勢が競い合います。チャート分析をしっかりとし、仲値に向けて上がりそうな銘柄を買い、下がりそうな銘柄を売買しましょう。
ちなみにロンドン市場にも同じような仕組みがあります。こちらは夕方以降のトレードがメインになる方、また「金(ゴールド)」の取引を行う方はしっかりとチェックしておきましょう。
ゴトウビ(5と0が付く日)に注意
東京市場では、5日・10日・15日などの、いわゆるゴトウビに取引が活発になる傾向にあります。ゴトウビは日本の企業の決済日が多く、海外への支払いの為にドルの需要が高まりドル高・円安になりやすい傾向があります。
東京市場の特にゴトウビは、開場から仲値が決まるまでドル高になる傾向にあり、それを狙ってトレードをするトレーダーも多くいます。ただしあくまでもドル高になる傾向があるだけであり、自国・他国の経済指標の発表や政治的要因によりドル安になる可能性もあります。
相場は何が起こるか分かりません。ドル高を狙って安易にドル買いでエントリーしないよう、相場の状況をしっかりと分析して根拠を集めてからエントリーするようにしましょう。
他国の経済指標に注意
東京市場が開いている時に注意しないといけないのが、他国の経済指標の発表です。中国やオーストラリアなどの経済指標の発表が入ることがあり、相場が活発になる場合があります。東京市場でトレードをする場合は他国の経済指標の発表の有無は予め確認しておきましょう。
また、他国はもちろんですが、日本の動向にもしっかりと注視しておく癖をつけるようにしましょう。主に日本銀行(いわゆる日銀)が発表する内容によっては、相場が大きく荒れる可能性がありますので十分に注意しておきましょう。
トレーダーによっては「経済指標の発表時はトレードをしない」という方も多くいます。初心者の方は経済指標の発表による値動きに巻き込まれないよう、慎重に様子を見るのがおすすめです。
また、取引プラットフォームは「cTrader」や「MT5」など、経済指標カレンダーがすぐに確認できるものを利用するのがおすすめです。
まとめ
副業でFXをする方にはニューヨーク時間のトレードがおすすめです。取引量が増えスプレッドも狭くなる傾向にある為、優位性の高いトレードが期待できます。しかしその一方で経済指標の発表など、世界中のトレーダーが参加するだけに相場が荒れる可能性もあります。ニューヨーク時間にトレードをする場合はあらかじめそういったイベントの有無を把握しておきましょう。